順送り

2008年11月14日 日常
先日、義妹が第2子を出産した。母子ともに元気で、義母もほっとしたようで、小さな命の誕生にみんな心から癒された。
その翌日、義弟の祖父が亡くなった。
肺がんで、体中に転移してしまっていて、手の施しようも無かったらしい。
身内で新しい命の誕生と、祖父母のの他界が重なることはよくあって、
これまでも、私の長男が生まれた年に母方の祖父が亡くなり、私の長女が生まれた年に、父方の祖父が亡くなった。
生まれる命と、去り行く命。
これを「順送り」と教えてくれたのは父だった。
「お前の祖父が死に、お前の父が死に、そしてお前が死ぬ。これ世の順送りなり」
こんなような言葉があると。
始めはなんて不吉な予言書なんだろう・・・。みたいに思ったけれど、
この順番が狂うほど不幸は無いと教えられた。
みんな、順に年をとり、順に死んでいく。それが一番幸せなことなんだと。
今、テレビをつければいろんな悲しい事件や事故の報道が絶えない。
まさか自分の子供が自分より早く死んでしまうとか、
まだまだ元気で若い親が突然死んでしまうとか、私は幸いにして経験がないけれど、やっぱり、年をとって孫の子守をして、ひ孫の笑顔に癒されて、そして
力尽きてゆく。。。そんな普通のことが本当はとっても幸せなんだと思った。
生きるということについて、当たり前の日々を送っているけれど、生きているということに感謝の気持ちをやっぱり忘れてはいけないなぁと思う。
家族や友人、地域のみんなが元気に笑っていられること、これが本当に宝物だなぁと思った。

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